第6回グローカル感染症研究セミナーを開催しました。
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大分大学グローカル感染症研究センターは、令和5年1月12日(木)に第6回グローカル感染症研究セミナーを開催しました。第6回目は、「大腸菌と赤痢菌の血清型の関係をゲノム情報からひもとく」と題し、講師に井口 純先生(宮崎大学 農学部畜産草地科学科動物衛生微生物学分野 准教授、産業動物防疫リサーチセンター・CADIC(兼任))を招いて実施しました。
セミナーはハイブリッドで実施し、配信会場では、西園 晃グローカル感染症研究センター長、三室 仁美教授、三好智博講師等、オンラインでは学内および学外機関からの参加者や大学院生等が合わせて約20名参加しました。
今回のセミナーでは、私たちの日常生活の中でもしばしば耳にする大腸菌と赤痢菌について、異なる属種に分類されているこの2つの菌を、それぞれの抗原コード遺伝子群の配列情報を網羅的に比較することで約30種類が共通していることを明らかにしたその具体的な方法や、その結果を用いた広域な血清型判定PCR法の開発について紹介がありました。
現在、井口先生は、本センター三室仁美教授と「大腸菌 LPS-O 抗原糖鎖の多様性と生物学的役割の解明」に関する共同研究を実施しており、今後、本センターゲノムワイド感染症研究部門及びワンヘルス部門との更なる連携と研究成果の創出が期待されます。