第7回グローカル感染症研究セミナーを開催しました。
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大分大学グローカル感染症研究センターは、令和5年1月30日(月)に第7回グローカル感染症研究セミナーを開催しました。第7回目は、「成人T細胞白血病(ATL)の新規治療薬開発~NEDD8活性化酵素(NAE)阻害剤の有効性~」と題し、講師に池辺 詠美先生(国立感染症研究所 次世代生物学的製剤研究センター第2室 主任研究官)を招いて実施しました。
池辺先生は、本学大学院医学系研究科で学位を取得し、その後も本学医学部微生物学講座にて研究員として研究を実施していました。
今回のセミナーでは、次世代生物学的製剤研究センターでの業務の紹介に続き、HTLV-1ウイルスが原因で引き起こされる難治性疾患の成人T細胞白血病(ATL)の治療薬について、これまでに開発した「HSP90阻害剤」と、現在、本センター兼任教員である伊波英克准教授との共同研究において開発研究を進めている新たな治療薬「NAE阻害剤」に関するモデル動物を用いた研究や臨床検体に対する検証結果等の紹介がありました。
セミナーはハイブリッドで実施し、配信会場では伊波准教授を始め、関係する講座の研究者等、オンラインでは学内および学外機関から、合わせて約20名参加しました。
講演後には、次々に具体的な質問があり、本テーマへの関心の高さがうかがえ、新規治療薬に繋がる更なる成果の創出が今後益々期待されます。