第21回グローカル感染症研究セミナーを開催しました。
大分大学グローカル感染症研究センターは、令和5年12月22日(金)に第21回グローカル感染症研究セミナーをハイブリッドで開催しました。
本セミナーは、Ratana Tacharoenmuang先生(Chief, Enteric Viruses Section, National Institute of Health, Thailand)を招いて実施し、配信会場とオンラインを合わせて32名が参加しました。
「Epidemiology and genomics study of rotaviruses in diarrheic humans and animals in Thailand during 2021-2023」と題した発表では、ロタウイルスの特徴や全11本からなる分節ゲノムの遺伝子型の組合せに基づくロタウイルスの分類、全世界でのロタウイルス感染症の流行状況の説明の後、タイでの状況についての説明がありました。次いで、タイにおけるヒトおよび動物(ウシ、ブタ、ウマ)のロタウイルス流行株の遺伝子型を同時に継続的にモニターする研究の状況についての紹介がありました。
講演後は、世界でのロタウイルスの流行状況などについても参加者との活発な意見交換が行われ、盛況のうちに終了しました。
Tacharoenmuang先生は本センターの河本聡志教授と10年以上にわたり共同研究を続けてきており、令和5年度の本センター共同研究公募においても「Epidemiology and genomics study of rotaviruses in diarrheic human and animal in Thailand」と題し共同研究を実施しており、今後の研究成果やさらなる研究の発展が期待されます。