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第14回グローカル感染症研究セミナーを開催しました

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大分大学グローカル感染症研究センターは、令和5年7月7日(金)に第14回グローカル感染症研究セミナーをハイブリッドで開催しました。第14回は「制御性T細胞サブセット・Th1-Tregの癌免疫と感染免疫における役割について」と題し、講師に山本 雅裕先生(大阪大学微生物病研究所感染病態分野 教授)を招いて実施し、配信会場とオンラインを合わせて37名が参加しました。
山本先生は、昨年度に引き続き、本センター兼任教員である小林隆志教授(医学部感染予防医学講座)と共同研究「先天性トキソプラズマ症の新規予防メカニズムの探索」を実施しており、セミナーも2回目となります。
今回は、本来のご専門である感染免疫学そのものではなく、技術開発とそれを活用した実際の応用に関するお話がありました。山本先生の研究チームは、Tregサブセットを特異的に標識し除去できるVeDTRマウスの開発に成功し、Th1-Tregの動態や機能を感染免疫や癌免疫といった各種免疫応答での解析を行った結果、これまで機能が明確に分かっていなかったTh1-Tregの癌免疫における重要な役割を発見しました。本セミナーでは、VeDTRマウスの開発の経緯やTh1-Tregを標的とした新規癌免疫療法の可能性について概説がありました。
このVeDTRマウスは、免疫学に限らず全ての生物学に係る細胞サブセットの解析に応用可能な広く使えるツールであるとのことですので、今後、様々な研究に用いられ、更なる発展に繋がることが期待されます。
非常に興味深い内容の講演に、終了後は参加者から、より具体的な質疑応答もあり、盛況のうちに終了しました。

 

 

 

 

 

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