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第19回グローカル感染症研究セミナーを開催しました

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大分大学グローカル感染症研究センターは、令和5年11月9日(木)に第19回グローカル感染症研究セミナーをハイブリッドで開催しました。本セミナーは、「細菌RNA制御の分子機構と病原性発揮における役割」と題し、講師に森田鉄兵先生(慶応義塾大学先端生命科学研究所 特任准教授)を招いて実施し、配信会場とオンラインを合わせて24名が参加しました。

森田先生の研究チームは、最近、sRNAの合成を司るRNA結合タンパク質CspDを新規に同定し、さらに、CspDが、リボスイッチなどmRNAの5’非翻訳領域に配置された転写伸長/終結の切替え制御を破綻させることを明らかにしており、本セミナーでは、病原性発揮に関与するRNA制御についての概説と、腸管出血性大腸菌(EHEC)を一例としたCspD研究の病原性細菌への展開について紹介がありました。

講演後は、CapDの作用やCSDタンパク質の共通性と特異性などについて参加者との質疑応答が行われ、盛況のうちに終了しました。

森田先生は、本年度から、本センターゲノムワイド感染症研究部門の三室仁美教授、三好智博講師と共同研究「RNA結合タンパク質CspDによる病原性RNAエレメント捕捉法の確立」を実施しており、今後の研究成果やさらなる研究の発展が期待されます。

 

 

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